最高級と呼ばれるホテルのサービスには、おしつけがましさが一切ありません。
心地よさだけが余韻に残り、自然な一時を過ごすことができます。
同様に、本人に掛けていることを感じさせないような「メガネ」を作りたい。
それが、スイス生まれのアイウェアブランドであるアイメトリクスが考える「究極のメガネ」です。
その発想のルーツは、実はある紳士の耳に貼られていた絆創膏でした。スーツ、靴などはオーダーメイドであったものの、彼の耳にはメガネが動かないようにと絆創膏が貼ってあったのです。
おそらく、彼も自分の耳にフィットするメガネを探し続けたのでしょう。でも、結局は見つからず、絆創膏でメガネの摩擦を防いでいました。
「もし、メガネが一人ひとりにあうよう設計されていれば、すべてを解決できるのでは?」。そう考え、取り組んだ研究の成果がやがてアイメトリクスへと結実していきます。
研究を進める上で、アイメトリクスは膨大な量のデータを集めました。その上で、以下のような結果をまとめたのです。
- メガネ装用者は直接的にしろ、間接的にしろ、メガネを1日平均250回動かす。
- その理由は、メガネのフィット性が良くない、メガネの重量に関係がある。
- メガネ装用時に不快感だけでなくストレスをおぼえてしまう。
- フィット性が悪いメガネは脳の働きに過度な負担をかける。
これらを踏まえ、アイメトリクスが打ち出した課題解決へのアプローチは、
- 顔と頭の正確な測定により、快適でフィット性の高いメガネを作れる。
- 個人に合わせたレンズとメガネを製造すれば、正確なフィット性を実現できる。
- 軽さ、安定性、汗への抵抗力、柔軟性、見栄えも重要なキーワードである。
という三点でした。
すなわち、科学的・医学的な見地から装用者一人ひとりに合ったメガネを作ることが重要であることを示唆したのです。その考えが正しかったことは、アイメトリクスがアスリートをはじめ各界の著名人を魅了している事実からもうかがえます。
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