さらなる快適性を追求し、 イノベーションを続ける

バリエーションとオーダーメイドが進化のキーワード

脳科学メガネレンズの開発は、「ベルーナ レゾナス」以後も続く。むしろ、毎年着実に進化を遂げている。「装用感の向上、真の快適性の追求、誰でも安心して掛けられるレンズ作りという基本的な流れは変わりません。それらを根底としながら、お客様一人ひとりの使い方やライフスタイルにより一層お応えできるようバリエーションを増やしてきました」と鈴木氏は、「ベルーナ レゾナス」第一号の発売以降をこう総括する。

具体的に東海光学における脳科学メガネレンズのイノベーションを紹介しよう。ベースモデルである「ベルーナ レゾナス」に続き、2009年に登場したのが両面累進+両面非球面レンズである「ベルーナ レゾナスR」。さらに、2010年にはi Phone・i Padなどの携帯端末や大画面テレビの普及に伴い、注目されるようになった中間部の視界をより広く、マイルドにした「ベルーナ レゾナス フィット」を開発。そして、2011年にはお客様一人ひとりのアイポイントデータやフレーム形状データをもとに、オーダーメイドでレンズを設計できる「ベルーナ レゾナスR マイチューン」を開発した。ここまではいずれも遠近レンズであったが、2012年には手元から室内までのエリアが快適に見える、近中累進屈折力レンズ「ベルーナ レゾナス プレッソ」を誕生させた。

「従来のレンズ設計では中心視を評価してきましたが、ベルーナ レゾナス プレッソでは周辺視を高めるよう努力しました。評価が難しいとされていた周辺視の性能を向上させることができたのも、脳科学を活用してきた東海光学独自の設計技術と共同研究をおこなってきた自然科学研究機構 生理学研究所の脳計測技術のコラボレーションの成果だと思います」と鈴木氏は語る。

グラフから周辺視の鮮明さが向上していることが分かる。

人生を豊かにするレンズを作りたい

脳科学メガネレンズは発売以来売れ行きも順調で、東海光学の業績拡大に大きく貢献している。2008年に発売された「ベルーナ レゾナス」は従来の新製品と比較して4倍の売上を記録した。その後も順調に売上を伸ばし、マスコミに取り上げられる機会も大幅に増えた。

「遠近両用レンズについては『見えにくい』『掛けにくい』と敬遠される方がみえます。そうしたデメリットを少しでも軽減する脳科学メガネレンズの取り組みは、遠近両用レンズを必要としているお客様にとってメリットがあると思います。また、どのような方にも安心してお使い頂けるレンズですので眼鏡店様も自信を持ってお勧めいただけます」と鈴木氏は自信をみせる。

更に、東海光学では遠近両用メガネレンズだけでなく、カラーレンズでも脳科学を展開し、2013年5月には女性をより若々しく見せる機能を持つ「肌美人」の販売をスタートした。女性だけのプロジェクトチーム「女子開(ジョシカイ)」が商品開発したもので、脳科学メガネレンズの応用領域の拡大に大きな期待が寄せられている。

「私自身今も幾つかのテーマに取り組んでいます。いずれも目指すのは、掛け心地の良さに驚いて頂けるようなメガネレンズ。それらを通じてお客様の人生を豊かにする視生活を提供していきたいと考えています。素晴らしいメガネレンズと出会うことで、快適な生活が送れるようになる。気持ちが明るくなる。幸福感を味わえる。開発者・設計者として、そんなレンズを作り続けられたらと思います」と鈴木氏は笑顔を見せた。

脳科学を取り入れた新型遠近両用レンズご褒美カラーコート肌美人

遠近両用レンズ「ベルーナ レゾナス」、女性のためのカラーコート「肌美人」についてをさらに知りたい方は、こちらもご覧ください。

脳科学をカラーコートに展開した、東海光学の「肌美人」。その効果も実証されている。「時代の流れに合わせて、私たちの視生活は変わっていきます。メガネレンズも進化していかなければいけないのです」 (鈴木氏)
みるもEYE

東海光学株式会社公式ホームページ
http://www.tokaiopt.jp/

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