イノベーション・ファイル アイメトリクス編 Vol.2:新シリーズ
「スパルタン」の開発に見る、アイメトリクス独自のモノづくり

コンセプトありきの姿勢で、新たな市場創造に挑む

アイメトリクスと他社の商品開発では何が違うのですか?

「アイメトリクスはファッションよりファンクション(機能性)を優先しています。機能性を追求するためにはコストと手間暇は惜しまず、独自の開発アプローチで取り組んでいきます。お客様のニーズにお応えするだけでなく、ニーズを自ら作り出し新たな市場として創造していく。決して流行には乗らない。それが、アイメトリクスの開発スタイルです」

機シーンを選ばずお使いいただける機能性の高さがアイメトリクスの特徴だ。

新シリーズ「スパルタン」を題材に、アイメトリクスがどのように 商品を開発しているのかを解き明かしていきたいと思います。 まずは開発の経緯を聞かせてください。

「実はスパルタンは、曲線美を追求したAlg(アルゴ)の商品開発途上で構想が持ち上がりました。データを分析したところ、アイメトリクス・ユーザーの68%は、レンズの厚みが4mm以上であることが分かりました。そうした強度数レンズですと、レンズ面がフラットになって厚みも出てしまいます。『フレームの直線を活かしたフォルムによって、レンズとの一体感を提案したい』という考えがスタートラインでした」

最終的にはどのような商品コンセプトに辿りついたのですか?

「アイメトリクスは、常に新しいことに挑戦しています。スパルタンの場合も、独自の技術とアルミダイキャスト製法により、強度数レンズとフレームの一体感、Alg以上の剛性を持ち合わせながらも、アイメトリクス従来の軽量かつ高いフィッティング性をキープすることを課題としました」

絶え間ない試行錯誤。常に最先端の機能性を追求する

デザインコンセプトはどうでしたか?

「機能性を高めるデザイン設計も大きなテーマでした。機能美こそアイメトリクスが追求する付加価値だからです。議論を重ね、直線美によるストラクチャデザイン(構造設計)とメタリック塗装により精悍さと男らしさをイメージすることにしました。ただ、単なる直線美では意味がありません。そこで、できる限り面体と直線でデザインすることにしたのです。アイメトリクスでしかできないことに挑んでこそ、価値を生み出せると考えました」

コンセプト策定を経て、商品設計に至るまでどのくらいの 期間がかかったのですか?

「直線美の構想が生まれてから実現まで3年を要しました。決して妥協しないのが、アイメトリクスの基本ルールです。その位の期間はどうしてもかかります」

商品設計に至る、最大の課題は何でしたか?

「商品設計の段階でイメージしたキーワードが幾つかあります。例えば、スパルタ戦士を思わせる力強さであるとか、アイメトリクスのメインユーザー世代である30代~40代の男性が昔憧れたガンダムのような格好良さ、頼もしさです。そうしたイメージを直線でどう具現化するかに、かなり苦労しました」

〈次ページへ続く〉

「コンセプトを具現化するために何をするべきかをいつも考えています」(久保田氏)。

【次ページ】 アイメトリクスだからこそ実現できた。それが最高の勲章。

アイメトリクスジャパン公式サイト
http://www.eyemetrics.co.jp/

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