さぁ、ここからはサングラスを作る上で、根本的なギモンから解決していきましょう。
インターネットをいろいろ調べてみると、「サングラスの選び方」や「どんなタイプの形が流行っている」とか「自分の顔にはどのようなタイプが似合うのか」など、様々な情報を見ることができますが、メガネユーザーさんにとって根本的なギモンになるであろう、「どうやって作ればいいのか?」を調べようとしても、なかなか目ぼしい情報に辿りつけません。そこでこのコーナーでは、みるも流のサングラス作り方指南として、“どこで買えばいいの?”と“どうやって買えばいいの?”という2点のギモンにお答えすることで、「どうやって作ればいいの?」のギモンの解消に繋げてほしいと思います。
度付のサングラスを買うためには、まずは「サングラスを販売しているお店」が思い浮かぶと思いますが、それは正解ではありません。度数をしっかり合わせたメガネとして使用できるサングラスを作成するには、最終的に「メガネ店でレンズを合わせてもらう」というのが正解です。
サングラスだけ販売していても、度付に対応してくれなければ、メガネユーザーさんにとっては効率の良いサングラス選びとは言えないからです。
また、後ほど「サングラスの買い方」でも触れますが、メガネレンズだけの交換を渋るメガネ店でも、効率の良いサングラス選びはできません。メガネレンズのみの交換でも快く引き受けて対応してくれるメガネ店かどうかも、事前にチェックしておくと良いでしょう。
実は、このポイントを知っておくだけで、サングラスの買い方のバリエーションが大幅に広がります。ぜひ今からお伝えするポイントを参考にして、目を眩しさや紫外線から保護しつつ、ファッションも趣味も楽しめる、サングラスを作成してみてください!
度付サングラスの買い方は、大きく分けて3パターンあります。
この3つを知っておくだけで、サングラスの選び方は無限に(・・・と言ってしまっては大袈裟ですが、本当にそのぐらいに)広がり、思いもよらないお気に入りのサングラスに仕上がったり、既成のサングラスには出せない味が出たり、自分だけのオリジナルのサングラスが誕生したり・・・と、相乗効果も期待できます。ぜひ参考にしてみてください!
おそらく、多くの皆さんがイメージしているサングラスの買い方ではないかと思います。お店ですでにサングラスとして販売されている商品を手に取り、同じイメージで度付のカラーレンズを入れて作成します。最も一般的な度付サングラスの作り方で、購入方法であるといえます。
何と言っても、すでにサングラスとして体を成しているものを直接手にとって度を入れるわけですから、出来上がりのイメージもしやすく、事前に掛けた時の印象も想像しやすい買い方です。
たいていのメガネ店では、この買い方であれば対応してくれることも多く、販売員のスキルや知識に左右されにくいため、消費者としては楽な買い方です。
すべてのタイプが度付に対応できるとは限らない場合が考えられます。お店によっては、度付対応可能、とか、度付対応サングラスコーナーなど、親切にディスプレイしてくれているところもありますが、必ずしもすべてそうとは限りません。あまりに大きすぎるデザインや、フレームのカーブが付きすぎているもの、レンズが左右つながっているものなど、サングラスの形状の要因、あとは自身の度数や希望するレンズなどの自分自身の要因が関係しますので、度付可能かどうかの判断が難しい場合は、まずは店員さんに相談しましょう。
意外と盲点なのですが、この方法でもサングラスは作れます。メガネ店にサングラスを作ろうと行ってはみたけれど、店頭にあるサングラスの中に気に入ったデザインやレンズカラーのものが無かった場合などは、あきらめずに、店頭にたくさんあるメガネフレームも選択肢に入れてサングラスを作ることも検討してみましょう!
メガネフレームはご存知のとおり、度付のメガネレンズを入れることを想定した造りをしていますから、「度付対応不可」ということはまずありません。(作成度数やカラー濃度など、メガネレンズに要因のある場合は除く)
フィッティングや調整をしやすいメガネフレームが多いので、掛け心地の面での心配も少なくなります。
店頭にあるサングラスのように、最初からカラーレンズが入っている場合がほとんど無いので出来上がりのイメージがつきにくいという点が挙げられます。
この方法を自分からメガネ店に提案してサングラスを作れるメガネユーザーさんは、かなりの上級者といえます。新しくメガネを作ったりしたときに、使わなくなったメガネを引き出しの奥にしまっておくのは忍びない・・・というメガネ想いのユーザーさんは、ぜひ愛着のあるメガネフレームを、サングラスとして新しく生まれ変わらせてあげてください。きっと、メガネフレームも喜んでくれると思いますよ!
何と言っても、「エコ」なサングラスの作り方だといえます。今まで無色のメガネレンズが入っていたメガネフレームが、サングラスとして新しいメガネに生まれ変わるのです。掛け心地が馴染んでいたメガネフレームなら、なおさら使い勝手の良いサングラスに仕上がることでしょう。
ふちなしのメガネフレームやナイロールのメガネフレームなどは、メガネの加工技術に長けたメガネ店であれば、レンズのカタチを変えて作成してくれる場合もあります。
サングラスとしての事前のイメージがつきずらいという点と、手持ちフレーム特有の注意点として、メガネフレーム自体が劣化している場合は、あまりおすすめできません。せっかく新しいメガネレンズに新調しても、劣化していたことが原因で長く使用できない場合もありますので、注文する前に、メガネ店で店員さんにしっかりチェックしてもらいましょう。
以上、3つのポイントを挙げてみましたが、この他にも番外編としていくつかサングラスの買い方として挙げられるものがあるので、ご紹介しておきます。
先ほどご紹介した3つのサングラスの買い方が、自分には合わない場合。例えば、メガネ店の店頭にあるサングラスやメガネフレーム、手持ちのメガネフレームで、自分に合う度数のメガネレンズのカラーを入れることができないこともあるかもしれません。
それでも「サングラスを掛けてみたい!」という場合は、コンタクトレンズで視力を矯正してから、度なしのサングラス(要するに店頭で販売されている通常のサングラスのこと)を掛けるという手段があります。
これなら、サングラスの度付の可否を気にする必要もなく幅広いタイプのサングラスを選択することができます。
デメリットとしては、普段コンタクトレンズを使用していない方にとっては、まずコンタクトレンズに慣れるところから始めなくてはなりません。
一方、普段からコンタクトレンズユーザーさんであれば、難無くサングラス選びに進めるでしょう。
コンタクトレンズをメインで使用されている方にとっては、一見度付のメガネレンズでサングラスを作る必要なんて無いと思われるかもしれませんが、コンタクトレンズは万能ではありません。目のトラブルがあった場合などは、コンタクトレンズに変わって、メガネが役に立つ場合もありますから、メガネユーザー視点でのサングラスについての情報も頭の片隅には入れておいても損ではないですよ。
もうひとつの買い方の番外編は、手持ちのメガネを掛けた状態で、そのメガネの上から、クリップオン式の簡易サングラスを装着する方法です。
このクリップオンタイプのサングラスは、価格も1000円前後からありますので、大変経済的で、UVカットも施されていますので、簡易的ではありますがサングラスとして十分使えるものです。
ただしデメリットとしては、眩しさを防ぐ、紫外線を防ぐ等の効果をどちらかと言うと重視するため、ファッションアイテムとしてのサングラスという側面ではあまり期待はできません。また、メガネフレームの大きさや形状によっては装着できない場合もあるため、万能というわけではありません。
クリップオンタイプのサングラスを使用する際は、メガネ店でしっかり装着についての説明を聞いてから使用することをおすすめします。
以上がサングラスを作成する上で、ぜひ知っておいて頂きたいポイントです。
サングラスは毎年毎年新しいデザインやカラー、コンセプトが各メーカー、ブランドから発表されて、ファッションに興味のある方にとっては、大変魅力的なアイウェアであることは間違いありません。 しかし、帽子や洋服、靴や種々のアクセサリーなどのファッションアイテムと同列とみなすのは、大変難しいアイテムであるということを知っておいてください。
メガネフレームもそうですが、サングラスも同様に、顔に装着して、鼻や耳に当たることで調整が必要になりますし、生活の中で最も情報を得る感覚機能である視覚を司る「目」を暗く覆うことを前提としているファッションアイテムであるということを、忘れないで欲しいと思います。
一方で、その暗さ(=カラーレンズ)が眩しさから目を保護し、サングラスのレンズが紫外線からも目を守っている(紫外線カットは無色のレンズでもカット効果があるため、濃いことが紫外線カットというわけではありません)ことも重要なサングラスを掛ける利点です。
サングラスのことを良く知ることで、より一層サングラスに興味を持って頂けるサングラスユーザーさんが増えることを[みるも]では願っています。それが、日本のメガネ文化の向上に繋がれば、素晴らしいことだと思います。
今後も、サングラスについて、皆さんに[みるも]ならではの視点で、お役に立つ情報を発信していきますので、ご期待ください!