イノベーション・ファイル アイメトリクス編 Vol.1:新型アイメーターを起点に広がる新たな可能性

「EM1000」に引き継がれた熱い想い

顔の投影画像に基づき正確な計測値を算出する新型アイメーター「EM-1000」。

その後もアイメトリクスでは2001年から、より高性能な計測器の開発に着手しています。

挑むべき課題は、極微細なレーザー光でも正しく測定できる光学系装置を設計すること。そして、信号処理系の高速化による測定時間の短縮でした。高性能化にはレーザー計測が有効であるものの、人の顔にレーザーを照射するとなると安全性に問題が生じてしまいます。また、お客様を拘束する時間を少しでも短縮したいという思いもありました。

試行錯誤を続けるなか、10年余の期間を経て辿りついたのが、新型アイメーター「EM1000」です。レーザー光切断式の顔計測により、測定時間を従来のアイメータと比べ10分の1に短縮。87箇所であった計測点をほぼ無限大にしたり、0.1ミリ単位での出力を可能にするなど、計測精度を大幅に向上させています。

ほかにも、新型アイメーター「EM1000」には様々な特徴があります。例えば、レーザー光の追尾データから得られた顔の3次元形状の上にお客様の顔画像を貼り付けることでパソコンのディスプレイ上でバーチャルな画像シミュレーションができることです。

正面だけでなく、側面、上下などあらゆるアングルからの検討が可能です。メガネフレーム、レンズの3次元CADデータを重ね合わせることも自在なので、メガネを掛けた時のイメージを持ってもらいやすくなっています。

最新技術を駆使し、お客様への訴求力をアップ

「メガネ作製に必要なデータ測定方法が、従来のグリッドラインから新型ではスリット光線によるスキャン方式に変わりました。また、最新の光学技術と3D画像技術により、お客様への訴求力・説得力が格段にアップするととともに、測定プロセスそのものが簡単になっています。実際、お客様からも好評で『撮影の仕方がかなり進歩したね』『顔の画像のリアルさに驚きました』といった声が寄せられています」と開発に関わったメンバーである石原 裕氏は語っています。

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「EM-1000には、最新の光学技術と3D画像技術が生かされています」と語るアイメトリクス・ジャパンの石原氏。

【次ページ】 眼鏡は一人ひとりの顔に合わせて設計する時代に

アイメトリクスジャパン公式サイト
http://www.eyemetrics.co.jp/

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